ストーリー
生徒・俊介の怪我をきっかけに、優等生として慕われていた風間竜也の“もうひとつの顔”が徐々に姿を現していく。“上級国民”という特権を盾に、巧妙な嘘と圧力で教室の空気をねじ曲げ、俊介の声は次第に消されていく。
やがて起きる老人転落事故。その罪までも俊介に押し付けながら、竜也の支配は、真相に近づこうとする教師・坂本へと及んでいく。
静かに、しかし確実に広がる支配と隠蔽の連鎖。その中心に潜む“怪物”が、いま牙をむき始める——。
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キャスト・登場人物紹介

中川翼… 風間竜也 役
名門家庭に育った優等生。表向きは明るく人当たりの良い人気者だが、その裏ではクラスの力関係を支配する“悪童”として振る舞う。特権意識と鋭い観察眼を武器に、周囲をコントロールしていく。
代表作:最新の出演作としてNHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』、WOWOW連続ドラマW-30『ストロボ・エッジ Season1』、映画『恋に至る病』。2026年にはCX・FODドラマ『コスメティック・プレイラバー Season2』、映画『うるさいこの音の全部』の出演作が控える。
小島藤子…坂本真里 役
俊介や竜也のクラスを受け持つ高校教師。いじめの気配に気づきながらも、学校組織と保護者、そして竜也の“無垢な仮面”の狭間で揺れ動く。真実に近づくほど、彼女自身も標的となっていく。
代表作:2008 年EX『キミ犯人じゃないよね?』で女優デビュー。主な出演作にNHK連続テレビ小説『ひよっこ』、TX『共演 NG』、NHK『恋せぬふたり』、TX『来世ちゃん』、MBS『愛人転生ーサレ妻は死んだ後に復讐するー』、NHK『ワタシってサバサバしてるから2』などがある。東京芸術劇場シアターウエストにて上演『明けない夜明け』では舞台初主演を務め、舞台などでも精力的に活動中。

宮下南舟…武田学 役
クラスメイトであり、竜也と俊介の間で揺れる少年。見て見ぬふりを選んできた“傍観者”だが、ある出来事をきっかけに、支配構造の中で自分がどちら側に立つのかを迫られていく。
代表作:『ゴールデンカムイ』『キングダム2 遥かなる大地へ』『トクメイ!警視庁特別会計係』ほか。
石井正則…校長 役
学校のイメージと、表沙汰にしたくない問題の板挟みになる校長。事なかれ主義と保身が、結果として“支配する側”の加担者となってしまう様を体現する存在。
代表作:代表作にCX『古畑任三郎』の西園寺刑事役。直近出演作品にytv『恋愛禁止』、EX『奪い愛、真夏』など。
赤ペン瀧川…風間克雄 役
竜也の父親。社会的に成功した“上級国民”としての顔を持ちながら、家庭内では支配的な態度で竜也に接する。親子関係の歪みが、竜也の“怪物性”の源として浮かび上がる。
代表作:『極悪女王』『下町ロケット』『警視庁捜査資料管理室』『コンフィデンスマンJP』など。現在放送中のドラマ『スクープのたまご』に出演中。
見どころ
・縦型ならではの“逃げ場のない”サスペンス演出
スマホの縦画面の狭さを活かし、視界の外から迫る気配や、SNS通知の緊迫感を演出。
教室の密閉感と、じわじわと追い詰められていく感覚を体感的に味わえる。
・“上級国民”と情報社会が生む、現代的な支配構造
老人転落の動画、抱擁写真、黒板に書かれた誹謗中傷、校内放送での“暴露”。
正しさではなく「情報を握る者」が強者となる、いまの社会の縮図を学園ドラマとして描き出す。
・支配か、服従か。誰もがグレーゾーンに立たされる人間関係
竜也と学、坂本と俊介、黒川をはじめとするクラスメイトたち。
はっきりとした“正義と悪”に分かれない関係性の中で、視聴者自身も「自分ならどちら側に立つのか」を問いかけられる。
CREDIT
出演
中川翼
小島藤子
宮下南舟
趙世伊
西村佳祐
山川愛理
宮髙葵望
河野眞由美
赤ペン瀧川
石井正則
大内唯
倉冨なおと
谷沢龍馬
渡辺大貴
山川浩太郎
溝口悟光
上瀬一輝
スタッフ
脚本:西村佳祐
監督:廣田純平
助監督:櫻井保幸
撮影:中山裕規、星野ヨウコウ
撮影助手:平川聖央、ソラ、三上主馬
録音:百川柊平
制作主任:江島正将
制作:上瀬一輝、山田夏歩
制作応援:安本侑奈、中山玲
衣装:髙橋梨花、渡辺華子
ヘアメイク:吉田純菜、井上椎南、石井陽菜
ビジュアルディレクション:MOMOKA
編集:廣田純平、真本英樹
カラリスト:中山裕規
整音:森田樹
音楽:草間友来、南波虎哲、草野洋秋
キャスティング:橋本剛実
台本制作:三映印刷株式会社
ラインプロデューサー:長門彩音
プロデューサー:多田智
制作:STUDIO GOKKO