「自社の広告(PGC)をもっとSNSで拡散させたいが、ユーザーの自然な反響(UGC)が生まれない」 「インフルエンサーにPRを依頼しても、宣伝色が強すぎて共感を得られない」
SNSマーケティングにおいて「UGC(ユーザー生成コンテンツ)」の重要性は広く知られていますが、近年ではそれと対をなす「PGC(プロフェッショナル生成コンテンツ)」という言葉が注目を集めています。現代のマーケティングを成功に導くためには、この2つを別々に考えるのではなく、いかに「PGCとUGCを掛け合わせるか(最適化するか)」が重要になっています。
本記事では、UGCとPGCの基本的な意味や違いを解説するとともに、縦型ショートドラマ領域で累計再生数120億回を突破した日本No.1のクリエイター集団「ごっこ倶楽部」を運営する株式会社GOKKOのノウハウや最新事例を基に、質の高いPGCによって良質なUGCを意図的に引き出し、ビジネス成果へと直結させる次世代の動画戦略を徹底解説します。
1. UGCとPGCの意味と違い
マーケティング施策を考える上で、まずは情報発信の主体となる「UGC」と「PGC」の明確な違いを理解しておきましょう。
UGC(User Generated Content)とは?
一般のユーザー(生活者)によって制作・発信されたコンテンツのことです。
- X(旧Twitter)やInstagram、TikTokなどでの個人の投稿
- Amazonや楽天などのECサイトにおける商品レビュー
- YouTubeやTikTokなどの「動画のコメント欄」の書き込み
企業からの押し付けではない「第三者のリアルな声」であるため、消費者の購買行動において極めて高い信頼性と影響力を持ちます。
PGC(Professionally Generated Content)とは?
プロフェッショナル(企業や専門のクリエイター、制作会社など)によって企画・制作された高品質なコンテンツのことです。
- 企業のテレビCMや公式Web動画
- プロの制作陣による「縦型ショートドラマ」
- 公式のオウンドメディア記事
例えば、現在世界で数兆円規模に急成長しているショートドラマ市場(先行する中国市場など)も、最初は一般ユーザーの投稿(UGC)から始まり、そこにプロの制作会社(PGC)が参入することでクオリティが劇的に向上し、巨大なエンターテインメント産業へと発展したという歴史があります。

2. なぜ今「PGC×UGC」の最適化が求められているのか?
これからのマーケティングにおいて、企業は「PGCだけ」「UGCだけ」に頼るべきではありません。それぞれの弱点を補い合う「PGC×UGCの最適化」が必要とされています。
PGC単体では「95.5%がスキップ」される
企業が多額の予算をかけてプロ品質の広告クリエイティブ(PGC)を制作しても、そこに「企業の言いたいこと(宣伝)」ばかりを詰め込んでしまうと、現代のユーザーには届きません。調査によれば、動画視聴時に動画広告を「必ずスキップする」「スキップすることが多い」と答えたユーザーの割合は合わせて95.5%(9割以上)にも上ります。プロのクオリティであっても、ユーザーの共感を無視したものは「見たくないノイズ」として弾かれてしまうのです。
大手メーカーも実践する「掛け合わせ」のトレンド
一方で、UGCだけでは「ブランドの伝えたいメッセージ」を正確にコントロールすることが難しく、クオリティにばらつきが出ます。 そこで近年では、プロが作った質の高いコンテンツ(PGC)を起点として、一般ユーザーのクチコミやレビュー(UGC)を自然に発生させる手法が注目されています。実際に、花王などの大手日用品メーカーの事業においても、「PGC×UGC最適化」の取り組みが成長加速の大きな要因としてメディアで取り上げられています。
参照記事:花王ヘアケア事業が取り組む「PGC×UCG最適化」の裏側、成長加速の要因は「UGC活用」にあり

3. PGCでUGCを誘発する最強の手法「縦型ショートドラマ」
では、どのようにして「プロのクオリティ(PGC)」で「ユーザーの共感・クチコミ(UGC)」を生み出せばよいのでしょうか。その最前線のアプローチとして圧倒的な成果を上げているのが「縦型ショートドラマ」です。
「機能」ではなく「情緒(物語)」で共感を生む
ショートドラマは、プロの監督、脚本家、俳優によって制作されるれっきとしたPGCです。しかし、商品の機能(スペックや価格)を直接的に説明するのではなく、その商品を通じて得られる「日常の小さな愛」や「葛藤」といった情緒的価値(物語)を描きます。 視聴者は、高品質なエンターテインメント(PGC)としてドラマに没入し、心を動かされることで、「これすごくわかる!」「私も使ってみたい」と自発的な感想(UGC)をSNSに投稿しやすくなるのです。
コメント欄を「第2のUGCコミュニティ」として設計する
累計120億回再生を誇る株式会社GOKKOの制作メソッドにおいて、TikTokなどの「動画のコメント欄」は単なる感想置き場ではなく、それ自体が巨大なUGCコミュニティとして機能しています。
株式会社GOKKOでは、脚本の中に意図的に「ツッコミどころ」や「正解のない問い」を残すことで、コメント欄での活発な議論や共感(UGC)を誘発させます。例えば、同社が制作・運営する『ウミガメごっこ』という考察系ショートドラマのアカウントでは、水平思考ゲームのロジックをドラマに持ち込み、視聴者が自らコメント欄に推理を書き込む(UGCを生成する)ことで、動画がアルゴリズム上で高く評価され、爆発的な拡散を生む仕組みを構築しています。

4. 【成功事例】PGC×UGCで圧倒的成果を出した企業
実際に、プロによる縦型ショートドラマ(PGC)を投下し、熱狂的なUGC(共感やコメント)を生み出すことで、圧倒的なマーケティング成果を出した企業の事例をご紹介します。
成功事例①:NTTドコモ(UGCの連鎖でZ世代の施策認知率49%に向上)
NTTドコモは、「携帯キャリアとしての存在が日常に溶け込みすぎており、若年層からブランドのイメージを持たれていない」という課題に対し、株式会社GOKKOと共同で「等身大の青春」をテーマにしたショートドラマ『ドコモ×青春』を展開しました。 あえてサービス説明は行わず、キャストの制服の差し色にドコモの「赤」を取り入れ、世界観の表現に徹した結果、コメント欄には「こんな青春したかった」「私の学校もこうだった」という共感のUGCが溢れかえりました。投稿動画の9割以上が100万回再生を突破し、Z世代における施策認知率はWeb広告実施時の15%前後から最大49%(約30ポイント向上)にまで劇的に引き上げられました。
参照記事:平均200万再生・Z世代に圧倒的な認知度を誇る『ドコモ×青春』に学ぶ、縦型ショートドラマ成功の秘訣 (1/3):MarkeZine(マーケジン)
成功事例②:日本航空 / JAL(UGCと共感で航空券予約数が前年比270%増)
日本航空(JAL)は、沖縄・久米島を舞台にした観光PRショートドラマを展開しました。単なる観光地の風景映像ではなく、プロの脚本と演出(PGC)によるカップルのヒューマンドラマを軸に構成した結果、「私もここに行きたい」「次回の旅行先にしよう」といったポジティブなUGCが多数発生。 公開わずか1ヶ月で総再生数が1000万回を突破し、さらに対象路線の航空券予約数が前年比270%増という驚異的な数値を記録しました。良質なPGCが生んだUGCの波が、実際の「購買行動」へと直結することを証明した事例です。
参照記事:TikTokフォロワー170万人の「ごっこ倶楽部」に聞くショートドラマの魅力、日テレ・JALの成功事例&低コスト制作の裏側 | Web担当者Forum
5. まとめ:PGCがUGCを生み出す次世代のサイクルへ
UGCとPGCの違いと、その掛け合わせによる次世代のマーケティング戦略についてまとめます。
- UGC(ユーザーの声)とPGC(プロの制作物)は対立するものではなく、掛け合わせて最適化する時代である。
- 宣伝色ばかりのPGCは95.5%がスキップされるため、「情緒(物語)」で届ける必要がある。
- プロが作る「縦型ショートドラマ(PGC)」は、機能的価値ではなく情緒的価値を提供し、ユーザーの自発的な共感や議論(UGC)を強力に誘発する。
- 動画の「コメント欄」というUGCコミュニティの盛り上がりが、ブランドリフトと購買行動に直結する。
企業が伝えたい情報を一方的に押し付けるだけのPGCでは、ユーザーは振り向いてくれません。「PGC×UGC」のプロモーションを成功させる鍵は、ユーザーが自ら「見たい・語り合いたい」と思えるエンターテインメントを提供できるかどうかにかかっています。
「UGCがなかなか増えない」「インフルエンサー施策やWeb広告の効果が落ちている」と悩まれているマーケティング担当者様は、累計120億回再生の実績を持つ株式会社GOKKOのノウハウを活用し、ショートドラマという最強のPGCを用いた「UGC創出戦略」を検討してみてはいかがでしょうか。
