「自社の商品をもっとSNSで話題にしたいが、なかなかクチコミが広がらない」 「企業発信の広告ばかりで、ユーザーからの自然な反響(UGC)が生まれない」
SNSが情報収集のメインツールとなった現在、マーケティングにおいて「UGC」の重要性はかつてないほど高まっています。しかし、ただSNSアカウントを運用したり、キャンペーンを打ったりするだけで、都合よく良質なUGCが発生するわけではありません。
本記事では、UGCの基本的な意味や重要視される背景を解説するとともに、TikTokなどの縦型ショートドラマ領域で累計再生数120億回を突破した日本No.1のクリエイター集団「ごっこ倶楽部」を運営する株式会社GOKKOのノウハウを基に、意図的にUGCを生み出し、ビジネス成果へと直結させる次世代の動画戦略を徹底解説します。
1. UGC(User Generated Content)とは?
UGCの意味と代表的な種類
UGC(User Generated Content:ユーザー生成コンテンツ)とは、企業ではなく「一般のユーザーによって制作・発信されたコンテンツ」の総称です。 具体的には、以下のようなものがUGCに該当します。
- X(旧Twitter)やInstagram、TikTokなどSNSでの投稿・写真・動画
- Amazonや楽天などのECサイトにおける商品レビュー
- 食べログやGoogleマップなどのクチコミ
- 個人のブログ記事
- YouTubeやTikTokなどの「動画のコメント欄」の書き込み
企業がプロの制作者を使って発信するコンテンツは「PGC(Professionally Generated Content)」と呼ばれ、UGCとは明確に区別されます。
なぜ今、UGCが重要視されているのか?
企業が多額の予算をかけてPGC(広告クリエイティブ)を制作しているにもかかわらず、なぜ一般ユーザーのUGCがこれほどまでに求められているのでしょうか。その最大の理由は、深刻な「広告回避(広告アレルギー)」の加速です。
株式会社GOKKOとSepteni Japan株式会社が実施した調査データによれば、動画視聴時に動画広告を「必ずスキップする」「スキップすることが多い」と答えたユーザーの割合は合わせて95.5%(9割以上)にも上ります。ユーザーは、企業が一方的に「自社の商品の良さ」をアピールする割り込み型の広告を、「見たくないノイズ」として極端に嫌うようになりました。
参照記事:LP流入は10倍⁉Z世代が「見たら止まらない」動画を仕掛ける、「ごっこ倶楽部」のTikTokマーケ
このように企業からのメッセージが届きにくくなった時代において、広告感のない生活者目線のリアルな声である「UGC」が、購買行動を動かす最も強力な情報源として機能しているのです。

2. UGCをマーケティングに活用するメリット
UGCを活用することには、企業にとって大きなビジネス上のメリットがあります。
① 第三者目線による「圧倒的な信頼性」の獲得
消費者は「企業が言うこと」よりも「実際に使った第三者の感想」を信頼します。特にZ世代は、検索エンジンで調べるだけでなく、SNSのハッシュタグ検索や動画のコメント欄をチェックして、その商品が本当に自分に合っているか(失敗しないか)をシビアに見極めます。 好意的なUGCがSNS上に豊富に存在している状態を作ることで、ブランドに対する客観的な信頼(ソーシャルプルーフ)を強固にすることができます。
② PGC×UGCの掛け合わせによるCPA(顧客獲得単価)の改善
自然発生したUGCを、企業が広告クリエイティブとして二次利用(リポストや広告素材化)する手法もトレンドです。 綺麗なだけのスタジオ撮影の動画よりも、一般ユーザーがスマホで撮影したUGC風の動画広告の方が、SNSのタイムラインに馴染みやすく、結果としてCPA(顧客獲得単価)が大幅に改善するケースが増えています。 近年では大手日用品メーカーなども、プロが作るコンテンツ(PGC)とユーザーのコンテンツ(UGC)を最適に掛け合わせることで、成長を加速させています。
参照記事:花王ヘアケア事業が取り組む「PGC×UCG最適化」の裏側、成長加速の要因は「UGC活用」にあり

3. 良質なUGCを意図的に生み出す「ショートドラマ戦略」
UGCは「自然発生するのを待つ」だけでは不十分です。マーケティングを成功させるためには、企業側が**「ユーザーが思わずUGCを発信したくなる(コメントしたくなる)余白」**を意図的に設計しなければなりません。
その最前線のアプローチとして、現在最も成果を上げているのが**「縦型ショートドラマ」**の活用です。
「機能」ではなく「情緒」で共感を生む
商品の機能やキャンペーン情報をただ説明しただけの動画に対して、ユーザーはわざわざ自分の感想を投稿しようとは思いません。 ショートドラマでは、商品のスペック(機能的価値)ではなく、その商品を通じて得られる日常の小さな喜びや葛藤といった「情緒的価値(物語)」を描きます。Z世代の85.9%が「ショートドラマ広告に対してポジティブな印象を持っている」というデータが示す通り、エンターテインメントとして感情を揺さぶられたユーザーは、「これめっちゃわかる!」「私もこのブランド好き」と、自発的にUGCを発信しやすくなります。
(参照元:Z総研『Z総研トレンド通信vol.23 TikTokショートドラマ編』)
コメント欄という「第2のUGC」コミュニティ
株式会社GOKKOの制作メソッドにおいて、TikTokなどの「動画のコメント欄」は単なる感想置き場ではなく、それ自体が巨大なUGCコミュニティとして機能します。 ウェビナー等の調査データによると、商品やサービスの信頼度を確かめたい際、多くのユーザーが「動画のコメント欄(YouTube/TikTokなど)」を情報源として参考にしていることが分かっています。
株式会社GOKKOでは、動画の脚本にあえて「ツッコミどころ」や「議論の余地(正解のない問い)」を残すことで、コメント欄での活発な意見交換や共感(UGC)を意図的に誘発しています。このコメント欄の盛り上がりが、アルゴリズムの評価を高め、さらなるバズ(拡散)を生み出す強力なブースト装置となるのです。

4. 【成功事例】UGCを生み出し、ビジネス成果に繋げた企業
実際に、縦型ショートドラマを活用して熱狂的なUGC(共感やコメント)を生み出し、圧倒的なマーケティング成果を出した企業の事例をご紹介します。
事例①:NTTドコモ(UGCの連鎖でZ世代の施策認知率49%に向上)
NTTドコモは、「携帯キャリアとしての存在が日常に溶け込みすぎており、若年層からブランドのイメージを持たれていない」という課題に対し、株式会社GOKKOと共同で「等身大の青春」をテーマにしたショートドラマ『ドコモ×青春』を展開しました。 あえてサービス説明は行わず、キャストの制服の差し色にドコモの「赤」を取り入れ、世界観を表現することに徹しました。その結果、コメント欄には「私の学校もこうだった」「こんな青春したかった」という共感のUGCが溢れかえりました。 投稿動画の9割以上が100万回再生を突破し、Z世代における施策認知率はWeb広告実施時の15%前後から最大49%(約30ポイント向上)にまで劇的に引き上げられました。
参照記事:平均200万再生・Z世代に圧倒的な認知度を誇る『ドコモ×青春』に学ぶ、縦型ショートドラマ成功の秘訣 (1/3):MarkeZine(マーケジン)
事例②:日本航空 / JAL(UGCと共感で航空券予約数が前年比270%増)
日本航空(JAL)は、沖縄・久米島を舞台にした観光PRショートドラマを展開しました。単なる観光地の紹介ではなく、カップルのヒューマンドラマを軸に構成した結果、「私もここに行きたい」「次回の旅行先にしよう」といったポジティブなUGCが多数発生。 公開わずか1ヶ月で総再生数が1000万回を突破し、対象路線の航空券予約数が前年比270%増という驚異的な数値を記録しました。UGCが「認知拡大」にとどまらず、実際の「購買行動」へと直結することを証明した事例です。
参照記事:TikTokフォロワー170万人の「ごっこ倶楽部」に聞くショートドラマの魅力、日テレ・JALの成功事例&低コスト制作の裏側 | Web担当者Forum
5. まとめ:UGCは「待つ」のではなく「仕掛ける」時代へ
UGC(ユーザー生成コンテンツ)の重要性と、それを生み出すための次世代のマーケティング戦略についてまとめます。
- 動画広告の95.5%はスキップされる時代において、第三者のリアルな声(UGC)こそが最大の信頼となる。
- UGCは待つのではなく、企業が意図的に「共感と議論の余白」を設計して仕掛ける必要がある。
- 「縦型ショートドラマ」は、機能的価値ではなく情緒的価値を提供し、ユーザーの自発的なUGCを強力に誘発する。
- 動画の「コメント欄」というUGCコミュニティの盛り上がりが、ブランドリフトと購買行動に直結する。
企業が伝えたい情報を一方的に押し付けても、ユーザーは振り向いてくれません。UGCを起点としたプロモーションの成功は、ユーザーが自ら「見たい・語り合いたい」と思えるエンターテインメントを提供できるかどうかにかかっています。
「UGCがなかなか増えない」「動画広告の効果が落ちている」と悩まれているマーケティング担当者様は、累計120億回再生の実績を持つ株式会社GOKKOのノウハウを活用し、ショートドラマによる「UGC創出戦略」を検討してみてはいかがでしょうか。
